ハロウィンが終わるとすっかりクリスマスムードですね。
店頭にもたくさんのクリスマスカードがずらりと並べられています。
きらびやかなカード達を見ていると、
と考える人がいますが、ちょっと待ってください!!
そもそも、クリスマスカードは年賀状の代わりになりません!!
何も考えずに年賀状の代わりにクリスマスカードを送りつけると、とても失礼なことになってしまいます。
今回は、クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由について解説したいと思います。
クリスマスカードは年賀状の代わりになるのか?
【クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由1】年賀状の意味が含まれていると気づかない
まず逆の立場になって考えてみましょう。
「Merry Christmas & A Happy New Year!」と書かれたクリスマスカードが送られてきたとき、あなたはどう思うでしょうか?
封を開けてすぐは「きれいなカードが送られてきた!」と喜ぶ人が大半でしょう。
しかし、お返しに年賀状を返さないと!とは決して思いません。
せいぜい、「素敵なカードをありがとう」というメールでのお礼が来るだけです。
理由は簡単で、クリスマスカードが送られてきたのであって、年賀状が送られてきたわけではないからです。
日本人にとって、クリスマスカードは「ただのキレイなカード」であって、「年末年始の挨拶状」という認識はありません。
一方で、年賀状は「年末年始の挨拶状」という意味合いがかなり強いです。
この認識の違いから、年賀状の代わりにクリスマスカードを送ったとしても、それはただ「クリスマスカードを送っただけ」であって、「年賀状の代わり」にはなりません。
【クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由2】クリスマスはキリスト教徒の行事
クリスマスはキリスト教徒のための行事です。
日本人はキリスト教を信仰している人はわずか1.1%であり、95%以上の日本人の宗教は仏教系か神道系となります。
キリスト教徒じゃないからクリスマスを祝うな、とはいいません。
ただし、クリスマスというイベント自体が宗教上の文化のひとつであるということを覚えておいて欲しいのです。
キリスト教以外の宗教を信仰している方に対して「Merry Christmas!」という言葉を使うのは大変失礼にあたります。
わざわざあなたには「なんて失礼な!」とは言ってこないでしょうが、無神経な人だなと思われる可能性は十分にあります。
特に日本へクリスマスカードを送る場合、手渡しできないため機敏な感情の動きは見えにくいものです。
一方で、失礼だと感じない人ももちろんいますが、日本人にとってわざわざ送る慣習のないクリスマスカードを送りつけて危ない橋を渡る必要もないでしょう。
98.9%の日本人にとって「年末年始の挨拶状」としての役割に不適切であるクリスマスカードは、もちろん年賀状の代わりにはなりません。
【クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由3】クリスマスカードと年賀状を受け取る時期には開きがある
クリスマスカードと年賀状を受け取る時期は、思った以上に開きがあります。
- クリスマスカードを受け取る時期:11月末〜12月中旬
- 年賀状を受け取る時期:1月1日(元旦)
クリスマスカードは25日に受け取るものだと思っている人もいますが、それでは遅すぎます。
一般的に、クリスマスカードは11月の第四木曜日にあるサンクスギビングデー(感謝祭)から12月中旬までに送るものとされています。
一方で、年賀状はご存知の通り1月1日の元旦に受け取りますよね。
つまり、クリスマスカードの受け取るべき時期と年賀状の受け取るべき時期は最長1ヶ月以上も開きがあります。
1ヶ月先の行事をひとつのカードにまとめてしまうのは、かなり強引ですよね。
そのため、クリスマスカードは年賀状の代わりにはなり得ません。
【クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由4】喪中だからとクリスマスカードを送ってはいけない
という人もいます。
喪中だからという理由で年賀状の代わりにクリスマスカードを送るのは最も避けるべきです。
日本人にとってクリスマスは、ケーキを食べたりプレゼントを交換したりする楽しくてハッピーな日というイメージがありますよね。
このハッピーなクリスマスのイメージと故人を想う喪中のイメージは真逆の位置にあります。
そのため、喪中なのにクリスマスカードを送りつけるとは何事だ!と腹を立てる人もいるでしょう。
また、喪中はがきを送る時期は「11月〜12月15日頃」がよいとされています。
そうです。クリスマスカードを送る時期と丸かぶりしてしまします。
本来、控えめなデザインの喪中はがきが届くはずのところに、きらびやかなクリスマスカードが届くという違和感は日本人なら誰しも感じることです。
したがって、喪中で年賀状が送れない代わりにクリスマスカードを送るのはやめましょう。
【クリスマスカードが年賀状の代わりにならない理由5】駐在員や駐在妻であることを疎まれる
最後の理由は腑に落ちない人も多いかもしれませんが、クリスマスカードを送ることで駐在員(駐在妻)であることを疎まれる可能性があります。
毎年、年賀はがきを出していた人が、突然クリスマスカードを「これが年賀状の代わりだ」と言って渡して来たら次のように思う人が1人や2人は必ずいます。
ただでさえ駐在員や駐在妻は疎まれる場面が多いもの。(実際は疎まれることなんて何もしていないのに…)
アメリカナイズされているのよ!アメリカのカルチャー羨ましいでしょ!と開き直れる人は良いですが、今後も交友関係を続けたいと考えているなら、やめたほうが良いでしょう。
せっかく時間とお金を使って用意する予定なら、「海外にいるのに年賀状を送ってきてくるなんて、自分とのつながりを保っていたいんだな」思われる年賀状を送ったほうが絶対に得です。
特に、ビジネスでお世話になっている上司や同僚、取引先、恩師などお固い関係性で失敗できない場合は大人しく例年通り年賀状を送りましょう。
どうしてもアメリカから日本へクリスマスカードを送りたい場合
どうしてもアメリカから日本へクリスマスカードを送りたい場合は、家族や親しい友人のみにしましょう。
海外からの手紙に喜んでくれるはずです。
私もクリスマスカードを毎年子どもの写真と一緒に日本の実家と義実家へ送っています。
そして、年賀状は印刷業者の代行サービスを利用して送っています。
無料で投函代行をしてくれる会社があるので、住所録をまとめておけば海外からでも日本へ送ってくれるて便利です。
毎年利用しているので、結局どこの会社が良いのか調べてみました。
年賀状を海外から送る予定のある方はぜひご覧ください。

【結論】日本人にとってクリスマスカードは年賀状の代わりにならない
クリスマスカードは年賀状の代わりにならない理由を5つ述べました。
日本人にとってクリスマスカードはまだ馴染みがないものであり、文化や習慣について共通認識ができあがっていません。
そのため、クリスマスカードを年賀状の代わりに送ると受け取り手の感じ方も人それぞれですので注意が必要です。
しかし、年末年始の挨拶状をおくることは日本から遠く離れた場所にいる駐在員や駐在妻にとって必須です。
実際に気軽に会うことができない分、毎年何もしないでいると自分の印象がだんだん薄れていってしまうことに気がつきました。
年賀状は自分の印象を自然に印象付ける一年に一度のチャンスです。
海外から日本へ年賀状を送る方法をまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。


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